世の中には鹿馬な占い師という人がいるみたいです。
馬+鹿=馬鹿(バカ)なのですが、鹿馬(ろくば)というのはそれを逆にした鹿+馬です。
これは昔の中国の故事で「鹿を指して馬となす」からきています。
権威あるものが、自分の権威を試そうと、皇帝(一番偉い人)に向かって、鹿を馬であると嘘をつき献上して、それを押し通す事の由来からきているそうです。
これを占い師に当てはめると、霊能力者ではないのに、さも霊能力者の様に見せる技を使う人の事を言います。
私も、よく見えるのですか?と言われることはありますが、私の場合はそのほとんどが霊能力ではなく占いで見えてる事を言ってるだけです。
なので私が凄いわけでも、特別な力がある分けでもなんでもないわけです。ただ占いの読み方を知っているにすぎません。
私は特に京都の師匠からは、「鹿馬な占い師になってはいかんぞ」
と強く言われております。
昔はこのような事がよくあったそうです。
まず、アナタがが占いに来たとします。
①受付で、受付の人に簡単なアンケートを取らされます。
②アンケート記入後、実際に鑑定の場所に連れて行きます。
③そこに行くと、占い師の先生が座っており、受付の人が座布団を敷き、アナタをそこに座らせて、実際に鑑定がスタートします。
④占い師の先生が、「あなたは今、〇〇について悩んでいますね。」と当ててきます。アンケートを見ているわけではありません。
⑤それを言われたアナタはビックリ。なんでこの人わかるんだろう。
となる分けです。
さて皆さんは、どこに種明かしがあるか分かりますか?
答えは、座布団の色だそうです。
アンケートを見ているのは受付の人で、その人が敷いた座布団の色で、占い師は何に悩んでいるのかを即座に判断するそうです。
例えば、赤い座布団なら恋愛。青い座布団ならお金みたいに。。。
最近では、こういう手法はあまり使われてないそうですが、昔はよく使われていたそうです。
そして、一度信じ切ったアナタは、先生の思うがままとなります。
「〇〇が悪いので、それを変えます。はい〇〇万円」
昔は、よく東京から占いの偉い先生がきて、ホテルで1週間鑑定をしてくれるなどと集客してそのような事をしていたそうです。
ホテルを1週間借りるなど、お金が凄くかかるのですが、1人でも大きいお金を出せば元が取れるようなやり方だったみたいです。
占い師ではなくマジシャンに近いですね。