皆様、おはようございます。
星見です。
県外の人には、あまりなじみが無いかもしれませんが、我が県には、カープという神がおられまして、それは鯉の姿をした神様であります。
ご本殿は広島県南区にあるズムス大社。県民はその信仰の象徴として赤色を着用し、2月から11月のいわゆるシーズンと呼ばれる季節には、街を赤い色の物を着用して歩くというのが通例儀式となっております。
そして、カープの選手という神官達は、この国においてのタレントを差し置いて、一番の知名度を誇っています。
これには仕方ない経緯がございまして、広島と言えば、ヒロシマであるように、悲惨な原爆被害からの復興のシンボルとして誕生した経緯があるからです。
本来であれば、傷ついた人達を癒す役目をするはずの宗教は、戦争に加担していたので、その役目を果たせません。
宗教組織というものがどいうものなのかは歴史が証明してますが、それを知ってか知らずか、どこかのお坊さんが、昔は安芸門徒といえば熱心な真宗の門徒として有名だったが、今ではガラ空き門徒と揶揄してました。さすがですねとしか言いようがありません。前江藤拓農林大臣くらい面白いです。
なので戦後に、戦争に加担しなかった宗教組織やその他新興宗教が勢力を伸ばすのも当然といえば当然です。
つまり、色々ややこしいですが、広島でカープというのは結構特別な存在なのです。
私の父くらいのレベルになると、自分が試合を見るとカープが負けると言い、試合を見ない様にしたりします。カープに迷惑がかかる。それは広島県民に迷惑がかかること。なんと信心深いことでしょう。
私みたいな、母校とかに全く愛着を持たない人間がどうしてこの親から生まれたのか不思議です。
また、更なる強い信仰を持っているものは、シーズンに関係なく、持ち物、車、ファッションの中のどこかに、隠れキリシタンのように強い信仰を隠し持っております。
この地域にて、カープ神の事を悪くいう人間は、瞬く間に村八分となり、その後の生活に支障が出るために、興味が全くない人間、嫌いな人間までもが、それをひた隠しにして生きております。
近頃では、サンフレ神やドラゴンフライズ神なんかの台頭がありますが、カープ神の前では、吹けば飛ぶような存在であることは間違いありません。
彼らも独自の信仰を持っているにも関わらず、カープ神と戦おうとする人間などいるはずもなく、むしろ友好関係を築くために、何とか近づくことに専念しております。
また、カープ神は子供の頃から英才教育が凄く、それは古事記や日本書記など話になりません。
神や仏よりカープです。
また昔あった、旧市民球場という場所は、戦時中は護国神社があった場所でして、戦後にそこにカープが入ってきていることから、その力が伺えます。

私は、子供の頃に、もし幽霊がいるなら、広島県は沢山の幽霊がいるはずなので、旧広島市民球場(遷都前)で敵がホームランを打てるわけがないというブラックすぎるジョークも聞いたことがあります。
そして、そこまで熱狂的ではない人も当然いるのですが、嫌いなどというと村八分に合うために、もしあなたが嫌いというと、自分にもその余波が来ることを恐れてしまうので、近寄らないようにします。
あなたが、他の信仰があるのは構いませんが、カープ神を否定するのはダメです。
県外からこられて、子供が転校してきた場合などは、言い聞かせて下さい。
分かりやすく言うと、九州地方を治めているソフトバンク神でさえ、広島県の中では、伝統的な赤い服を着て接客してます。
多くのスーパーなどでも着ています。一般市民だけでなく、街のお店の店員もカープ神に忠誠を誓っているのです。とくに10月くらいになると、ほとんどの人達が忠誠を誓いだします。
公道のヒエラルキーといえば、黒いアルファードで決まりですが、この県ではカープのステッカーを張っているだけで、人口である約270万人のバックが怖すぎて手出しできません。
これが、サンフレ神やドラゴンフライズ神だと、黒いアルファードに急な追い越し、車線変更、あおり運転のカモにされるでしょう。
お守り買うくらいなら、カープグッズを買った方が、実質的に効果が高いとか。
無論、黒いアルファードでカープ神のステッカーを張っている場合には、黒塗りベンツのSクラスでさえ道を譲るでしょう。
皆様に幸あれ

※参考にしました。