わらしべ長者から観音様の性質を読み解こうの巻き④

皆さま、おはようございます。

星見です。

夜が明けて、朝になりました。

鳥がチュンチュンないており、日も上がった辰の時刻、外に出てみると、見事な馬に乗った男性が、行く当てもなくその馬を乗り回しているのを見ました。

「スゲー馬だな。見事だなぁ。ああいう馬を千貫懸けというのだろうな」

と見ていると、急に馬が倒れます。

その乗り回していた持ち主の男性も、ただ茫然と立っています。

そしてお付きの従者に、馬が死んでしまったので始末しておけと言っています。

すると、男は思います。

「この馬は私の為に死んだのではないか?最初は藁から始まり、みかんになり、今は反物となっている。次はこの馬になるのだな」と思い、その従者の所へ行きます。

「これはどんな馬なのですか?」

すると従者は答えます。

「陸奥の国の馬で、むちゃいい馬なんですよ。欲しいからと言って手に入るようなものではない。しかしどうしよう。馬の革を剥ぎたいが、旅の途中でそんな事もできない」

すると、男は言います。

「確かにもう見た目からいい馬ですよね。私も見てたんですけどね、命あるものが無くなるとはあさましい事ですわ。旅の途中であれば、皮を剥いでも乾かす事が出来ないですね。どうでしょう、私はこの辺りに住んでいるので、私が皮を剥いでつかうのは、譲っていただけませんか?」

と反物を1反渡すと、その男は儲けもんだと思い、この男が考え直さないうちに行ってしまおうと思い、布を受け取ると振り返らずに行っていきました。

そしてしばらく経った後、その男は手を洗い、観音様がいる寺の方角に祈りを捧げます。

「どうかこの馬を生き返らせてください」

すると、馬が目をあけて、起き上がろうとするので、手をかけて起こしてあげた。

「キタ!やった。最高やん。さっきの従者や旦那が帰ってくるかもしれない」と心配になり、なんとか見えない所まで連れて行き、そこで休ませ、残っている反物2つの内一つを使い、馬の馬具を購入した。

そこから都へ向かっていく。

残った最後の反物で、馬の食事や自分の食事を賄った。

やがて宇治くらいで日が暮れてきたので、人の家に泊めてもらった。


この男の凄さが終始際立ちますね。

観音様が馬を助けてくれたはさて置いて、この男は馬が生き返る勝算があったことでしょう。

そう、だから皮を剥ぐと言いながら、結果生き返らして見つからない様に、人目が離れた所までいったのです。

なんかビジネスマンって感じですよね。

そして、貰った反物3つを1つでもそこでお金に換えてしふくを肥やしていれば、馬具や餌代、馬と交換が出来ないかもしれないのです。

中々見上げた男です。

また、観音様はどれほど人が良いのでしょうね。最初の藁で終わったはずなのに、馬を生き返らせてしまいます。

ではまた明日。明日が物語的にはラストです。

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