皆様、おはようございます。
星見です。
今回は「1」について取り上げます。
そもそも狩猟採集の文化の時代では、縄の結び目で数えたり、木に印をつけたりしながら数えていたと言われています。
日本人が一番よく使う漢字の1位は「日」で2位が「一」だそうです。
そもそも、なぜ数字にそんな力があると昔の人は考えたのか?という事ですが、前回もお話にでてきたピタゴラスという人が、街を歩いてる時に、鍛冶屋から「カーン」と鉄が綺麗に響く音を聞いて、それがなぜかという事を調べたことがあったそうです。詳しく調べてみると、ハンマーの重さが違う事は分かったのですが、更に詳しく調べると、ハンマーの重さの比が整数比であったそうです。
また、音楽の事は良く知りませんが、純正律という周波数の比が整数比である音階もピタゴラスさんが見つけました。美しく響きあう音程になるときの2つの弦の長さの比がすべて簡単な整数の比になることに驚いたわけですね。
確かに、こういった事で、数字を研究する事は、神の意志をくみ取る事であり、その中に神の意志があるのだという考え方も分からないものではありません。「万物は数である」ですね。
ちなみに、昔だれかの話で、もし宇宙人と交信するとしたら、数字が共通言語となりうると言ってた人がいましたが、昔は、物の数え方は普遍的なので、そこから会話をしていくしかないと思っていましたので、確かにと思っていましたが、まだ宇宙人が表れていないという事なので、分かっていません。
そして、そのピタゴラスさんが開発したのが「ピタゴラス数秘術」となります。内容は以下の通り。
1:理性 2:女性 3:男性 4:正義・真理 5:結婚 6:恋愛と霊魂 7:幸福 8:本質と愛 9:理想と野心
10:神聖な数
これを使った占い方として、生年月日のすべての時間を足して2桁の数字になったのをさらに足していきます。
2025年3月3日=2+0+2+5+3+3=15=1+5=6
というような感じです。
ちなみにピタゴラスさんは紀元前500年くらいの人です。
数秘術はピタゴラスさんの後は、その思想はプラトンさんに引き継がれ、数学の発展と共に成熟していきます。さらに西洋占星術やタロットなどと結びつき、カバラなどに補完されながら、発展していきます。
ちなみに、皆さんが大好きなMBTIというものがありますが、これはユングの心理学を元に作られていますが、ユングさんは易経という中国の占いの経典を徹底的に研究した人として、有名です。
コンピューターは0と1だけの2進法で動いていますし、易経における卦というのも陰と陽という2進法で構成する世界観を作っています。
と、数字にまつわる話は沢山あるのですが、今回は1についてです。
ピタゴラスさん的には、「1」は理性、または知性です。
キリスト教的には、神の数であり、絶対的な存在です。
和語で1は「ひ」ですが、大和言葉で「ひ」は「火(ひ)」、「陽(ひ)」、「日(ひ)」等でエネルギーを意味しています。
また易経では、易に太極(たいきょく)あり。これ両儀(りょうぎ)を生ず。両儀は四象(ししょう)を生ず。四象は八卦(はっか)を生ず。とありますが、この太極を「一」とみるのは、少々乱暴な気もするので、今回は除外します。
カバラでは、1は「王冠」です。生命の樹のトップであり、思考や創造を主る王です。
ウェイト版タロットでは、1はマジシャンですね。頭の上では無限のエネルギーであり、机の上には世の中の生成元素である火地風水が並びます。始まりや想像力、知力、実行などが当てはまります。
老子が説いた生命が生まれる仕組みは「道は一を生じ、一は二を生じ、二は三を生じ、三は万物を生ず」です。
こんな感じで、皆さんが普段使っている数字にも色んな側面があるのですね。
他にも色んな意味などがあるので、是非調べてみると面白いと思います。